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日常生活の注意

 
【 食生活 】
     
 戦前までは日本では乾癬患者の割合は少なく、高度成長とともに増加していったという統計データがあります。高度成長期を境にして欧米型の生活習慣や食生活が積極的に取り入れられたことが原因のひとつといわれています。
カロリーの高い食事は控えて日本食中心の食生活が望ましいですが、暴飲暴食をしなければバランスの取れた食事で問題ないと考えられます。
 食べてはいけないものは特にありませんが、刺激の強いものは痒みを増すことがありますので、控えたほうがよいでしょう。お酒に関しては痒みを増すことがあります。また、飲み薬に影響を与える可能性もありますので、なるべく控えるようにしましょう。
【 衣服 】
     
 乾癬の患部は刺激を受けている箇所に多く、また突発的でも皮膚にダメージを受けた箇所に発生する(ケブネル現象)という特徴もあります。
したがって、肌に直接触れる衣服類を気をつけることで悪化や新たな患部の発生を防げることになります。
柔らかく刺激の少ない綿などの素材でできたもの、締め付けが弱いものを身に着けるようにしましょう。衣服の他に皮膚に刺激を与えるものとして眼鏡やサンダルなどもあります。しかし、眼鏡の刺激の弱いものというのは難しいですが・・・。
 刺激を受けた箇所が必ず乾癬の患部になるとは限りませんが、皮膚に直接触れるものは、できるだけ刺激の少ないものにするようにしましょう。
【 入浴 】
     
 入浴しても問題ありませんが、患部を擦り過ぎないようにしましょう。
また、熱いお湯は痒みを増すことがありますので、お湯の温度には気をつけましょう。
【 ストレス 】
     
 ストレスは様々な病気に影響していることはご存知かと思いますが、乾癬も症状に大きく影響します。乾癬の症状を悪化させる因子は様々ありますが、ストレスが最も影響するといわれています。
 現代ではストレスなく生活することは非常に困難なので、無理せず趣味などでストレスを発散させるように心がけましょう。
【 季節の影響 】
     
 乾癬は一般的に夏に症状が改善し、冬に悪化します。
夏は湿度が高く日光に当たる時間も長いので、乾癬の症状を軽い方向に進めます。乾癬の治療方法のひとつに紫外線療法がありますが、日常生活でしかも無料で体験できるので、日光浴はお勧めです。但し、急激な日焼けは症状を悪化することがあるので、ほどほどに。
 逆に冬は乾燥して厚着をするので日光に当たる時間も極端に少なくなり、乾癬の症状を悪化させます。乾燥を避けるために必要に応じて保湿剤で皮膚の乾燥を防ぎましょう。また、冬は風邪をひくことが多くなる季節でもあります。風邪をひくと乾癬が悪化しますので、体調管理はきちんとしましょう。
【 タバコ 】
     
 タバコはのどを痛め炎症を起こしたり風邪をひき易くなります。
その結果、乾癬を悪化させることになるので、控えるようにしましょう。
【 まとめ 】
     
 高カロリーな食事、酒、タバコなどを控えたほうがよいと書いてきましたが、これらを控えることでストレスを感じてしまっては本末転倒になります。何事もバランスよく適度に実行するように心がけてください。

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